セラミック・
ゴールド治療

セラミックを使用した治療は、歯が長持ちする可能性が高いです。
セラミックは陶磁器と同様の材料で、金属のように錆びたりたわんだりしないので、とても安定していてアレルギー反応が起こりにくく、生体親和性にも優れた材料です。
そのうえ、丈夫で天然の歯の色調・透明感・つやを再現でき、審美性に優れています。

また、表面が非常に滑沢で虫歯菌・歯周病菌も付きにくく劣化や着色が起こりにくいので、再治療の可能性が低くなります。

●セラミックの利点

・虫歯になりにくい

セラミックは銀歯に比べて、すき間ができにくいので虫歯菌の侵入を防ぎます。

・丈夫で変色・劣化が起こりにくい

セラミックはプラスチックと比べて硬くて丈夫です。
また、ほとんど劣化が起こりません。

・汚れが付きにくく清潔

セラミックは陶器のお皿と同じで、表面がツルツルしているので虫歯菌・歯周病菌や汚れが付きにくいです。
また、汚れがついても落としやすいので清潔な状態を保ちやすいです。

・天然の歯のように見える

セラミックは天然の歯と同じく、透明感や光沢感がありいろいろな色調を再現できます。
変色もないので黄ばみません。

・アレルギーが起こりにくい

セラミックは金属アレルギーの心配がなく、身体にやさしい材料です。
銀歯は、ドイツでは歯科で使用禁止されていますし、スウェーデンでは妊婦や小児に使用が禁止されています。

●セラミックの欠点

・ 欠けることがある

局所に強い力がかかると、欠ける性質があります。
くいしばりや歯ぎしりのひどい方は注意が必要です。

・ 金属に比べ歯を削る量が多くなる

硬いですが薄いともろくなるので、最低限の厚みが必要になります。
噛み合わせの関係で厚みが確保できない場合は、おすすめしません。

・ 保険治療に比べて治療費が高い

セラミックは保険適用外の治療のため、費用が高くなります。

ゴールドを使用した治療は、他の材料と比べ歯が長持ちする可能性が圧倒的に高いです。
自分の歯をできる限り残し、詰め物を可能な限り長く使いたいならゴールドを選ぶことをおすすめします。

現在多くの歯科材料がありますが、詰め物の平均寿命、きちんと噛めるか、きちんとフロスを通せるか、きちんと歯の形を再現できるかなど、見えない部分で総合的に考慮して、ゴールドにかなうものはありません。
硬さの中に柔らかさを備えているので、非常に耐久性があります。
金属アレルギーも少なく口腔内に使うには、とても優秀な材料です。

●ゴールドの利点

・ 欠けたり割れたりしない

ゴールドは、セラミックやプラスチックなどの材料のように欠けたり割れたりしません。

・錆びなくてすき間ができない

ゴールドは、プラスチック（ハイブリッドセラミックも含む）材料のように腐食したり縁が欠けたり着色したりしません。

・歯と同じ熱膨張率

ゴールドは歯と同じ熱膨張率です。
お口の中は氷から熱いスープまで約100度近い温度差があり、さまざまに変化します。
歯と同じ熱膨張率であることが非常に重要です。

・歯のふちを守る

ゴールドは完全にぴったりとはまり込むため、周囲の歯の縁を噛む力から守ります。

・ 歯の形を正確に再現できる

反対の歯にきちんと合わなければしっかり噛めません。
ゴールドによる治療では、型を取り、とても精密な複製模型を作り、お口の外で時間をかけて作ります。
その歯にとって、一番理想的な形と噛み合わせを作ることができます。

・水を吸わない

ゴールドは、水分を吸い込まないので汚染されたり劣化したりしません。
プラスチックの材料は吸水性があるので再治療の際に削ると腐敗臭を発生します。

・ 口の中で酸化されない、
歯を変色させない

ゴールドは、貴金属なので酸化されず変色したり錆びたりしません。
また、銀歯のように金属イオンが溶け出して、歯を黒くさせることもありません。
プラスチックのように劣化も起こりません。

・ 噛み合わせとなる反対側の歯を
すり減らさない

セラミックやジルコニアを使った治療では、反対の歯が過剰にすり減ってしまうことがありますが、ゴールドの場合はそれが起こりません。
プラスチックを使った治療のように詰め物自体がすり減ってしまうこともありません。

・ 自分の歯と同じようにすり減る

ゴールドは自分の歯とほとんど同じ硬さです。
人間の歯は年齢と共に少しずつすり減りますが、ゴールドも同じようにすり減ります。
これは他のどんな材料でも得られない、ゴールドだけが持つ特徴です。

・ 有害物質を出さない、
アレルギーを起こしにくい

ゴールドは、アマルガム（昔使われていた金属）から出る水銀やプラスチック材料から出る環境ホルモンのような有害物質を出しません。

・ 薄くても丈夫で長持ちする

ゴールドは金属なので、薄くても丈夫で長持ちします。
生涯使える可能性がある材料です。

・入れ歯に使用しても耐久性があり長持ちする

ゴールドは、金属を使用した入れ歯にも利用されます。
硬さの中に柔らかさを備えているので、非常に耐久性があります。
金属アレルギーも少なく、口腔内に使うにはとても優秀な材料です。

●欠点

・ゴールドは歯の色ではない

ゴールドは、白い色ではありません。
ただ金色は歯ぐきの色に近く、また奥歯では目立ちません。

・他の治療法より治療費が高い

保険診療と比べると治療費が多くかかります。
その理由はとても手間がかかるからです。
ゴールドをぴったり入れるには、壁を平らにしたり、丸くしたり、他にも細かい治療操作に時間がかかります。
その分だけ再治療が少ないので、再治療が多い他の治療法と比べれば一本にかかる治療費としては極端に高いものではありません。
ましてや歯を失いインプラントを入れるよりはるかに安いです。